寝かしつけ奮闘記 新生児篇 〜迷走〜

無事に出産を終え里帰り先の実家に戻って数日。赤ちゃんが布団で寝なくなった。泣いたので授乳をすると腕の中で気持ちよさそうに眠る。それをそっと布団に置くと、ぎゃーっと泣いて起きてしまう。いわゆる「背中スイッチ」の出現だった。

 

このとき、授乳間隔は1時間半くらい。完全母乳で育てていたため、ただでさえまとまって眠ることができなかったのに、これに「赤子を抱いて揺らして熟睡させ、背中スイッチが発動しないように祈りながら置き、起きちゃったらやり直し」という作業が加わると、もう数十分しか眠れない!この地獄から抜け出すために、「赤ちゃんの睡眠」と手探りで格闘した記録。生後3ヶ月頃には状況が安定してめちゃくちゃすぐ寝る子になってくれて、7ヶ月の今まで継続しています。

 

背中スイッチ、切れてくれ

 

まず、「抱っこで寝たときに上手に置く方法」を模索した。「背中スイッチ 消す 方法」などで検索しまくり、「20分揺らせば熟睡するので着地に成功しやすい」という情報を得る。でも、深夜に20分も立ってゆらゆらするのは本当にきつい。Apple Musicに加入して、長めの曲(「天使たちのシーン」「ファイト!」など)を2曲流したら置いてよいという自分ルールを作ったが、失敗することもしばしばあった(自分ルールでしかないので当たり前)。

 

まぁるい抱っこ

DVD付き どんなに泣いている子でも 3秒で泣き止み3分で寝るまぁるい抱っこ

DVD付き どんなに泣いている子でも 3秒で泣き止み3分で寝るまぁるい抱っこ

  • 作者:辻 直美
  • 発売日: 2016/10/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

イトコが『どんなに泣いている子でも3秒で泣きやみ3分で寝るまぁるい抱っこ』という本を送ってくれた。ある夜、何をしても泣きやまなかった赤ちゃんが、これに載っていた方法で縦抱きしたら、すっと静かに眠ってくれた。なんとも親切なことに、起こさず布団に置く方法まで書いてある。嘘のようにうまくいった。これで、3日間くらいは乗り切ることができた。でも、ここにあった置き方が通用しなくなった。

 

添い乳

 

やったらおしまいだと思っていたが、あまりに寝られないので添い乳を導入してしまった。体を休めることができる方法のはずなのに、赤ちゃんをつぶしてしまうのが怖くて変な体勢になり、眠ることもできず、かえって消耗してしまった。このころの授乳回数は1日17回。どうしても寝ないときだけはお世話になったが、やめないとまずいと直感し、生後1ヶ月になるまでにやめることにした。 

 

「背中とんとん」で眠ってもらう

 

失敗を繰り返しながらもずっと続けていたのが、「赤ちゃんが起きた状態のまま布団に置き、背中をとんとんして入眠させる」という試み。

 

妊娠中におじゃました先輩の家で、4歳くらいの女の子が眠いとぐずり出したため先輩がおんぶで寝かせ、そのまま私たちをもてなしてくれる、ということがあった。先輩はタフな人で、なにも苦労に感じていないようだったが、私は絶対にそんなの嫌だ!と思った。抱っこやおんぶで寝かせるのは早めにやめなければいけないとまずいと本能が告げていた。

 

生後3〜4週目頃になると、トントンで寝てくれる確率が60%くらいになってきた。とはいえ入眠までに30分くらいかかっていたため、きちんと眠れはしなかった。

 

ネントレ本との出会い

 

赤ちゃんもママもぐっすり眠れる魔法の時間割

赤ちゃんもママもぐっすり眠れる魔法の時間割

  • 作者:清水瑠衣子
  • 発売日: 2015/01/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

藁を掴む思いで、Kindleで『ママと赤ちゃんのぐっすり本』『赤ちゃんもママもぐっすり眠れる魔法の時間割』を買う。日中の過ごし方について、2冊の本で言っていることが違うので戸惑ってしまう(今思えば、どの分野でもただひとつの正解がないことなんて当然なのだが、当時の私はあまりに必死で、本気で戸惑った)。

 

「ぐっすり本」にある「赤ちゃんが機嫌よく起きていられる最長の時間」と、「時間割」の「抱っこなしで寝かせる方法」は参考にした。また、「授乳で寝落ちさせない。食事と睡眠を結びつけてはいけない」という考え方は大切な気がしたので、本当に眠いとき以外は、授乳後に起こすようにした。

 

そしてどちらの本にもあったとおり、授乳の合間には必ず寝てもらうようにしたが、その頃は授乳が2時間間隔。赤ちゃんをかわいがるゆとりもないような生活で大丈夫なのか不安になった。でも起きていると機嫌が悪くなっちゃうので、眠ってもらう以外いい時間の過ごし方が思い浮かばなかった(一ヶ月健診で「こんな生活で大丈夫でしょうか」と医師に尋ねてしまったが、「寝かしつけてすやすや眠るようなら大丈夫ですよ。そのうち機嫌よく起きていられる時間が長くなっていきますから」との返事だった。そのイメージがまったくわかなかった)。

 

生活リズムのことは、里帰りが終わったら考えることにした。ちなみに当時はジーナ本は改訂版が出ておらずKindleで入手できなかったので、人のブログで概要を知ったのみで、しっかり読むことはなかった。

 

新生児期はそんな風に過ぎていき、一ヶ月健診を機に自宅へ戻る。つづく。